FSSは東京交響楽団のシューベルト曲の演奏に協力します

東京交響楽団の2014−2015演奏会のスケジュールが発表されました。
その中でシューベルトノ曲が演奏される下記公演についてはFSSが協力することになりました。

*第618回定期演奏会 
  3月29日(土) 18:00開演 於サントリーホール
  曲目:ベートーヴェン・ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調 作品73 「皇帝」 ピアノ・ゲルハルト・オピッツ
      シューベルト・交響曲 第2番 変ロ長調 D125
  指揮:ユベール・スダーン
*川崎定期演奏会
  3月30日(日) 14:00開演 於ミューザ川崎シンフォニーホール

  曲目、指揮、ピアノ演奏は3月29日公演に同じ
10年間東京交響楽団の音楽監督を務めたスダーンによる任期最後の公演です


*名曲全集 第96回
  4月26日(土) 14:00開演 於ミューザ川崎シンフォニーホール
  曲目:ウェーベルン・管弦楽のための5つの小品 作品10

      シューベルト・交響曲 第4番 ハ短調 D417[悲劇的
      ブラームス・ピアノ協奏曲 第1番 ニ短調 作品15 ピアノ・佐藤卓史
  指揮:ジョナサン・ノット
*東京オペラシティシリーズ 第79回
  4月27日(日) 14:00開演 於東京オペラシティコンサートホール
  曲目、指揮、ピアノ演奏は4月26日公演に同じ
バンベルグ交響楽団の主席指揮者を努める世界的指揮者ジョナサン・ノットが2014年度より東響の
第3代音楽監督に就任します。そのノットの音楽監督就任披露公演です



*第621回定期演奏会
  6月14日(土) 18:00開演 於サントリーホール
  曲目:ブーレーズ・ノタシオンI−IV(管弦楽版)
      ベルリオーズ・夏の夜 作品7
      シューベルト・交響曲 第8番 ハ長調 「ザ・グレイト」
  指揮:ジョナサン・ノット メゾシプラノ:ジェニファー・ラーモア

東響のシューベルトチクルスが2008ベストコンサートの2位に!

音楽雑誌「モーストリー クラシック」が09年2月号で発表した08年のベストコンサートに東響のシューベルトチクルスが第2位に選ばれました(第1位はエサ=ペッカ・サロネン指揮のロサンゼルス・フィルハーモニック)。

「モーストリー クラシック」はシューベルトチクルスを次のように評価しています。
スダーンと東響が到達した水準は本当に高いものがある。在京オケの中ではずば抜けて安定感があるかも知れない。
あれだけレベルの高いシューベルトをコンスタントに演奏出来る実力はきちんと評価されてしかるべきだと思う。

「音楽の友」など他の専門誌からもユベール・スダーン/東響のシューベルトチクルスは高い評価を得ている。

FSSは東京交響楽団のシューベルトチクルスに協力します

東京交響楽団は2008年シーズン(08年4月〜09年3月)のサントリーホールとミューザ川崎での定期演奏会をシューベルト・チクルスとしてシューベルトの交響曲7曲のほか、管弦楽曲を中心に据えたプログラムを発表しました。
このためFSSは同交響楽団のこの企画について年間を通じて「協力」することにしました。

同交響楽団の音楽監督、ユベール・スダーン氏はこの
Schubert Zyklusについて次のように述べておられます。
「なぜシューベルトか?それは、シューベルトが大変ユニークな作曲家だからです。シューベルトの作品は、19世紀の音楽の発展に直接的あるいは間接的に、重要な影響を与えています。しかし、その偉大な才能にもかかわらず、彼が望み、それに値するほどの成功をもたらすことはありませんでした。
シューベルトが音楽界に与えたインパクトはその天賦の才能の結果であり、シューマン、ブラームス、ヴォルフ、そしてワーグナーといった作曲家に引き継がれて行きましたが、他の誰もシューベルトのように作曲をする才能を持っていませんでした。シューベルトを特別な存在たらしめているのは、細部のきらめきでした。例えばシューベルトの「ラザロ(復活祭)」
はアインシュタインによると、ワーグナーのタンホイザーやローエングリーンよりも重要だとされています。
シューベルトの作曲の方法はやや神経質でした。”作曲だけが私の人生を価値あるものにしている”という自身の言葉が、作曲がかれの人生の本質であったということを示していま
す。
シューベルトは成功することを熱望していましたのでウィーンで注目を集め、大成功を
収めたベートーヴェンやロッシーニと競うために一生懸命働かなければなりませんでした。
かくて、シューベルトの特にベートーヴェンに対するコンプレックスは、彼を新しい道へと進
ませることになりました。
シューベルトがシラーやゲーテといった偉大な詩人の詩を音楽に取り入れ、彼らの言葉を
歌詞にしたことが、我々が次世代への音楽への視野を広める手助けになったという事実は
疑いなく彼の偉大な功績だと思っています。




東響のシューベルトチクルスはお陰様で2009年3月21日のサントリー定期をもって好評裡に終了しました。